とこよのくにのうらしまさん

平成23年の国民文化祭は京都府が舞台となった。市町村はそれぞれ、地域の特色を生かした取り組みを進め、伊根町は世界に誇る浦嶋子伝承を擁していることから、「民話の祭典」に取り組むことになった。

せっかくだから素晴らしい取り組みを、子どもたちの一生の宝物となる思い出を残してあげたい。そこで、「じごくのそうべえ」を書かれた田島征彦先生をお迎えし、田島先生のご指導のもと全校児童で絵本製作が始まった。題材はもちろん「浦嶋子伝承」。

この年の夏休みはほぼ返上、子どもたちはすごく頑張りました。田島先生も熱心に指導してくださり、この年の秋、とうとう素晴らしい1冊が完成したのです。

浦嶋子伝承を辿る子どもたちの絵で物語は進行し、そして「あっ!」と驚くラスト。田島先生曰く「絵本はこうでなくては!」というお言葉が全てを物語っています。

少しほろ苦い思いをしてしまった子もいましたが、それもきっと大人になれば良い思い出になります。本庄小学校の子どもたちが体験したこの国民文化祭の取組みは、日本全国広しといえど、最も素晴らしい体験だったに違いありません。田島先生、ありがとうございました。

浦嶋神社 浦島太郎発祥の社

日本最古の正史「日本書紀」に記される浦嶋伝承は、今なおこの地に脈々と受け継がれている。

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